こんにちは、ダイスケです。
今回は池上彰さんの書かれた「なんのために学ぶのか」をご紹介します。
言わずもがな、わかりやすいニュースや解説で定評のある池上彰さん。
教えるのがうまいということは、人一倍理解しているということです。
つまり、人一倍勉強に触れている池上彰さんが、「学び」について書いた書籍です。
それでは、さっそくいってみましょう!
本の概要
本書を書かれた池上彰さんは御年71歳になります。
一般的にはおじいちゃんと呼ばれる年齢の池上さんですが、未だに学ぶことへの喜びを感じているそうです。
ですが、学ぶことを好きになったのは社会人になってからだそうです。
学生時代はやらされていた勉強が今では喜びに変わった池上さん。
学ぶことの本質について書いた1冊になります。
池上さんの実体験の他に、失敗や挫折から得た学び。
読書から得る学び、偉人からの学びと様々な学びの経験から
“なぜ学ぶのか”という本書のタイトルにつながる話につながります。
学びとは「教養」
学びとは「教養」である。
これは本書の後半に書かれています。
僕はこれがこの本の本質ではないかと思っています。
教養とは、
一般に、独立した人間が持っているべきと考えられる一定レベルの様々な分野にわたる知識や常識と、古典文学や芸術など質の高い文化に対する幅広い造詣(ぞうけい)が、品位や人格および、物事に対する理解力や創造力に結びついている状態を指す。
Wikipediaより
「学ぶ」ということは、その人の品位や理解力が高めることにつながります。
例えば、英語を話すことよりも、何を話すかが重要になります。
ただ、意思疎通ができればいいのではなく、相手と楽しく会話することができるには幅広い知識が必要になってきます。
「学び」とは相手とのコミュニケーションの基礎となるものになります。
コミュニケーションをするために、様々なモノやコトを知ることは自身の生活を豊かにし、多くの刺激や機会を得るチャンスに繋がります。
ビジネスだけでなく、人生の楽しみとして「学び」はなくてはならないモノになります。
学びとは「財産」
皆さんの考える”財産”とは何でしょうか?
池上さんは“学び”は他人に盗まれることのない”財産”だと表現しています。
これはスラム街で育ち、教師になった子供の話しから来ています。
スラム街ではゴミ捨て場で金目のモノを探し1日10円足らずの仕事をする子供たちがいるそうです。
そんな子供たちに勉強する場を提供する若者たちがおりました。
最初は勉強に見向きもしなかった子供たちでしたが、そのうち勉強に興味を示し、ついには教師になるまで育った子供がいました。
その教師になった子が勉強とはなにかという問に、
「勉強とは他人から盗まれることのない財産です。」
と語ったそうです。
その子はもし勉強していなければ、ギャングの抗争で死んでいただろうと語っています。
僕たち日本人には理解することのできない光景でも、世界中には当たり前のことがあります。
勉強をするとは世界的にみても、珍しいことなのだと感じました。
ダイスケ的まとめ
僕は、普段から学ぶことに喜びを感じていました。
知らない世界を知れる喜びと高揚感に胸を踊らせることが好きで本を読んでいます。
今ではそれがこのブログの根本にあります。
しかし、漠然と「なぜ学ぶのだろうか」という疑問も持っていました。
学ぶことで得られる喜びは僕だけの自己満足ではないのか?
そんな疑念をふっしょくする1冊が今回紹介した本です。
何歳からでも学び始めてもいいんだ!
学び始めるに遅いなんてない!
池上さんはNHKに入社してから学ぶ始めたそうですが、新たな知識が入って来るのが楽しいと書かれています。
池上さんの経験とこの本からこの強い想いを感じました。
学び続けることで、最先端の技術にも明るくなり、陳腐化しない知識を手にすることができます。
現在の日本の教育方法に課題はあれど、学ぶことが人生の質を高めることは間違いないと僕はこの本を読んで思いました。
学びとは様々な行動から得ることができます。
池上さんは「よい本との出会いは人生の宝」だと書かれています。
僕は今まさに人生の宝を探している最中なのだと思い、このブログをまとめています。
ぜひ、このブログをきっかけに読者の皆さんが、より良い人生の宝に出会えるようにしていきます。
この本では「学ぶ喜び」と「学ぶ意義」を教えてくれるそんな1冊です。