こんにちは、ダイスケです。
今回は2016年に出版された「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を紹介します。
この本では、長寿命が人々にもたらす恩恵について書かれています。
最近の日本は世界一の長寿命大国になりました。
ニュースではデメリットのように取り扱われがちな”長寿命”
将来のお金の心配や健康、世代間の認識についてわかりやすく書かれています。
今回は、その中から「仕事」と「お金」を中心に紹介していきたいと思います。
それでは、さっそくいってみましょう!
本の概要
今回紹介するのは“長生き”することの不安を解消してくれる本です。
世界的に長生きになってきています。
長生きすることは良いことなのです。
しかし、長生きすることによって、健康面やお金が気になってしまいます。
これは全世界共通の悩みなっており、長生きをすることで仕事を定年してからの暮らしにまで目を向ける必要が出てきました。
これまでは、3つのステージで構成されていました。
1つ目が「教育」のステージです。
生まれてから学校を卒業するまでが”学びのステージ”でした。
2つ目が「仕事」のステージです。
学校を卒業すると多くの人は就職をします。
それから定年まで1つの会社に勤務し、定年と同時に退職金をもらう。
これが1990年代の”仕事のステージ”です。
そして、3つ目が「老後」のステージです。
このステージでは、退職金と年金をもらいながら生活をする。
若い時にできなかったことをしたり、ゆっくりと時間を過ごすことができました。
そして最後に家族に看取られながら亡くなるというステージです。
現在では医療の進歩によって長生きできるのが当たり前になりました。
つまり、老後の期間が延びたことで新たなステージが生まれました。
これまでの3つのステージでは補うことができない期間をマルチに生きることが、人生の”豊かさ”につながります。
人生の”豊かさ”とはなにか。
マルチステージを通じて得られる”豊かさ”とはなにか。
僕のブログではその中でも“仕事”と“お金”に注目して紹介していきます。
長生きによる働き方の変化
長生きすることでこれまでとは違った生活を予測しなくてはなりません。
特に長生きするうえで多くの人が心配になるのが「老後の資金」だと思います。
これまでは、退職金と年金があれば余生を過ごすことができました。
ですが、長生きになることで老後の資金に不安を抱く人も多くいらっしゃいます。
手っ取り早い解決方法としては「老後も仕事をする」ということです。
本書でも定年する時期が延びるだろうという考察がありますが、まさにその路線に政治が舵取りをはじめました。
老後に仕事と言われると、老いた身体にムチを打ってというイメージがありますが、本書ではそれが豊かな生活になるとは言っていません。
では、どういうのが”豊かな”老後なのか。
それは、有意義に過ごせる時間をお金という対価をもらって行うということです。
「それじゃ答えになっていない!」
と憤慨する方もいらっしゃると思います。
本書では、教育する立場になる例えが出てきます。
何を言いたいかというと、スキルを身に着けて、老後に備えましょうと書かれています。
教育以外にも自分が満足できる環境で働くスキルを身につけることが重要になってきます。
どうやって老後に備えるのか?
老後に必要なスキルをどのように身につけるのか。
僕はこれがとても重要だと思いました。
スキルを身につけるにはどうしたら良いのか?
これがマルチステージのポイントになります。
スキルを身に着けるには学ぶ時間が必要になってきます。
その時間を確保するために「会社を辞める」という手段もありだと筆者は述べています。
会社を辞め学ぶ時間を確保し、新しいスキルを身につける。
これがマルチステージだと書かれています。
これまでの会社に入社したら定年まで働くというスタイルから
時には転職をしたり、時には自己研鑽(けんさん)の時間を設けたりする事がマルチな生活になると述べています。
僕は今の日本の現状がこの本の未来に近づきつつあると考えています。
2019年から副業解禁をすすめる企業が増えてきました。
これは副業で様々な視点やスキルを身につけることができるという政策のもと進められてきました。
まさにこれが定年後の僕たちの生活を”豊かに”する方法ではないでしょうか?
もちろんパートナーの協力も必要になってきます。
パートナーがスキルを身に着けている間に、片方の収入で暮らしていく必要も出てきます。
働き方を考える
老後にそなえる方法として「スキルを身につける」というものを上げました。
スキルを身につけるには時間と労力が必要になってきます。
そこで次に考えるのが「働き方」についてです。
さっきも書きましたが、スキルを身につけるために現在の仕事をやめるのも手段の一つです。
その他に、多様性の認められている企業で働くというのも1つの手段になっていきます。
例えば、パートのように一週間で決められた時間を稼ぎ、それ以外の時間をスキルの習得に使うということも可能です。
一時的な収入は減りますが、身につけたスキルで新たな仕事や今よりも高い収入を得ることも可能です。
今後そのような多様性を認める企業が増えていくと考えられます。
本書では、起業して間もない企業や中小企業では「専門性の高い仕事」が求められます。
それに伴い、柔軟な働き方を生み出し、働き手のメリットを生み出してくれるだろうと予測しています。
長生きによる資産の変化
次に「お金」の話をしていきます。
老後資金の不安がつきまとう人も多くいらっしゃると思います。
僕自身も長く生きることで金銭面での心配は強く感じているところです。
そんな目をそむけたくなる事実にも本書では切り込まれております。
引退年数から平均寿命までの必要資金を割り出し、どの程度の資金が必要になってくるか計算できるようになっています。
生活水準により多少変化はありますが、多くの人は老後資金が不足してきます。
そのために今から身につけておくべきことがあります。
まずは、不足分を補う方法をどうするか?
一番に考えられるのが、働く期間を延長することです。
そうすることで一定の収入も得られ、資金不足までの期間が延長されます。
もう一つが金融商品を購入していくということです。
金融商品とは、株式や不動産などの直接働かなくてもお金が入ってくるモノを言います。
(厳密には違いますが、それについてはいずれ紹介します笑)
これらを「有形資産」といい、直接的に現金化につながります。
この他にも書かれていますが、今回僕はこの2つについて取り上げます。
作戦1:仕事期間の延長
これについては、前から書いている通り、肉体労働ではなく心の豊かさを手にする仕事をすることをオススメしています。
そのためにスキルを身に着けて、必要としてくれる環境に身をおけるようにします。
マネジメントをしてきた人はこれからマネジメントスキルの需要が高まると言われています。
これは大手だけではなく、中小企業でも同様の現象が起こると言われており
例えば、大手でマネジメントをしてきた人が中小企業のマネジメントもしくはコンサルのような仕事をすることができます。
現役よりは収入が落ちるかもしれませんが、老後資金の不足するまでの期間は延長することが可能です。
作戦2:金融について知ろう
お金が足りないという人の多くはお金に対する学びが足りません。
これは社会が「お金を稼ぐことは悪い事」というイメージが強いからです。
お金稼ぐ=悪いことをして金儲けをしている
このような印象が強いため、金融について学ぶ気持ちになれない方も多くいらっしゃると思います。
しかし、実際問題ではお金がなくては生活することができません。
老後にやってくる資金の不足はお金を稼がなくては回避することができません。
なので、必然的にお金の勉強をしなくてはいけなくなります。
特に株式などの金融商品は、国の政策としても推し進められています。
金融商品を購入する機会として、これまでよりもチャンスがあります。
目先の利益は少ないです。
ですが、10年、20年と継続することで最終的な利益はインパクトのあるものになります。
金融は怖いというイメージがあります。
ですが、それは短期間で利益を出そうと考える人が陥るミスです。
10年、20年と長期間で利益を出そうとしている僕たちは、より安全に利益を生み出すことができます。
それに、銀行に預金しているよりも確実に増えていきます!
注意点としては「リスクを分散する」という所です。
リスクを分散するとは、1つの企業に全財産を投資するのではなく
複数の企業や金融商品に分散して投資をするということです。
万が一、1つの会社が倒産しても損するリスクを最小限に抑えることができます。
これについては「バビロン大富豪の教え」でまとめましたので、そちらを参考にしてください。
ダイスケ的まとめ
今回はLIFE SHIFTについてご紹介しました。
僕は正直、この本を20代で読むことができて本当に良かったと思いました。
平成生まれの人は平均寿命94歳程度になると予想されています。
つまり、現在の定年から30年以上も時間があることになります。
そうなると”豊かさ”について、必然的に考えなくてはいけません。
それが早い時期に出会えたことで解消する方法があるというので、少し安心と方向性を考えるきっかけになったと思います。
また、資金面以外にも「無形資産」というお金では換算することのできない資産も存在します。
それはお金というものよりも僕たちに”豊かさ”を与えてくれます。
それについてはぜひ本書をお読みいただき、みなさんでどのように手にするかを考えていただきたいです。
それでは、今回はこのへんで!
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それでは、次回もお楽しみに!