こんにちは、ダイスケです。
今回は、安宅和人さんが2010年に出版した「イシューからはじめよ」を要約していきます。
結論から話すと、デキる大人の考えるコツが書かれて本です。
本書は10年前に書かれた本ですが、生産性を高める考え方が現代社会でも活かすことができると思ったので、今回紹介していきます!
それでは早速、いってみましょう!
本の概要
この本は安宅和人さんが「生産性の高い人に共通点はないだろうか?」という疑問を持ったことから始まります。
“生産性の高い人”の共通点は「本当に価値のある仕事」を見極め、ブレずに取り組むことができます。
ほとんどの人が”価値のある仕事”の定義を間違えています。
多くの人が考える価値ある仕事とは、
・質の高い仕事
・丁寧な仕事
・ほかの誰にもできない仕事
というものを思い描きます。
安宅さんはこれらは”価値ある仕事”の本質ではないとしています。
これらの定義が皆さんの行動を「ほとんど価値のない仕事」に変換してしまっています。
つまり、この定義を明確にすることで、誰でも簡単に”価値ある仕事”に変換し、取り組むことができるようになります。
安宅さんは”価値ある仕事”とは、2つの軸から成り立っていると考えています。
1つ目がタイトルにもある、「イシュー度」と呼ばれるものです。
2つ目が「解の本質」としています。
多くの方は「解の本質」を重要と考えますが、実は「イシュー度(課題の質)」が重要になっていきます。
この本では、そのイシューについてどのように生み出すか、どのように解決すれば良いのかを紹介されています。
イシュー解決で重要なこと
課題を生み出し、解決することで重要なことは、
課題(イシュー)を解決する過程
①課題を絞り込む → ②仮説を立てる → ③ストーリーを立てる →
④アウトプットする → ⑤メッセージにする
この流れが課題解決の大枠になってきます。
僕はこの中で、
①課題を絞り込む
②仮説を立てる
この2つが特に重要になってくると思いました。
というか、この本の肝はここしかないと言い切っていいと思っています。
“イシュー”を絞り込む
課題を見極めるために必要になってくるのは、「イシューの絞り込み」が重要になっていきます。
みなさんも体験したことがあると思いますが、仕事を任される時にざっくりした指示を受けたことはありませんか?
日本の会社では具体性の欠く指示が往来しています。
具体性がない指示は、正しい成果を出すことができないため、労力をムダにしてしまいます。
ですが、生産性の高い人は受けた指示から「何が重要な課題なのか」を絞り込みます。
そのためには、「考える時間」を確保しなくてはいけないとしています。
例えば、5日後に成果を提出しなくてはいけない仕事では、最初の1日は課題の整理から入っていきます。
1日目で課題の整理ができれば、その後の4日間は作業にすることができます。
僕たちが普段の仕事で成果を出せない、提出が遅れるといった根本的な原因は、課題の整理が甘いから発生してしまうそうです。
なんの(誰の)ために答えを出す必要があるのか、一度立ち止まり考える時間を設けましょう。
そして、整理することができたなら、答えを出すために何を明らかにしていけば良いのかを考えましょう!
良い課題は、答えが出せるモノだそうです。
なので、答えが漠然としていたら整理が甘かったり、指示の内容が大枠すぎる可能性があります。
そこを明確にすることで、その後の成果へ大きく影響を与えていきます。
“仮説”の立て方
課題が明確になったら、次に行うことは「仮説を立てる」ということです。
仮説とはなにか?
仮説とは、自分の考え(立ち位置)を明確にすることです。
仮説を立てるメリットは、考えを明確にするだけではありません。
- イシューに答えを出すことができる。
- 必要な情報・分析すべきことが分かる。
- 分析結果の解釈が明確になる。
これらのメリットを受けることで結果として、あとの仕事量を激減させることができます。
この”あとの仕事を激減させる”ことが生産性を高くする上では、重要になっていきます。
せっかく作った資料も仮説不足によってムダになってしまう可能性もあります。
誰のために、なんのために作るのか、仮説をしっかりし課題を明確にすることで最高の生産性を生み出すことができるようになります。
ダイスケ的まとめ
今回は「イシューからはじめよ」を要約しました。
今回の要約は、重要になってくるところを2点だけまとめました。
ですが、要約以外にもストーリーの組み立てやどのようにアウトプットすればよいのか書かれています。
この本で紹介されている手法を日常の業務に当てはめることで、より生産性の高い、デキる大人になっていくと思います。
コロナの影響で、年功序列や終身雇用が崩壊をはじめました。
そうなれば、結果を出せる人がどんどん出世をし、様々なプロジェクトへ参加していくことになります。
僕の予想としては、大企業の20代で役員になる人もどんどん現れてくると予想しています。
というか、すでに存在してきています。
となれば、20代のうちにこの本に書かれている考え方をすることができれば、出世も簡単に、起業も思いのままにすることができるのではないかと考えています。
2010年に出版された本ですが、十分現代社会にも通用する考え方だと思います。
そう考えると安宅さんは先見の明がかなり高い人なんだと、改めて実感することができました。
それでは、今回はこのへんで!
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