こんにちは、ダイスケです。
今回はD・カーネギーの「人を動かす」を紹介していきたいと思います。
こちらの本は1937年に発売された本で2016年に文庫版が発売されました。
多くのビジネスパーソンは「自己啓発といったらこの本」を思い浮かべるほど有名な本ですね。
タイトルだけでも聞いた事がある方もいらっしゃると思います。
自己啓発初心者の方でも、多くの学びを得られる本ですので、社会人経験の浅い方にはぜひ一度読んでほしい一冊です。
それではさっそく行ってみましょう!
本の概要
今回紹介する本は、1937年にアメリカの作家・教師のデール・カーネギーという方が執筆したベストセラーです。
自己啓発本の元祖とも言われるほど古くからあり、発売から80年以上も売られていることからもこの本の凄さが推し量れますね。
全体は4章構成となっており、
「人を動かす三原則」
「人に好かれる六原則」
「人を説得する十二原則」
「人を変える九原則」
からなります。
原則といっても、カーネギーが多くの方から聞いた体験談が載せられており、短編小説を読むようにすすめることができます。
どこから読んでも、原則を学ぶ事ができるので、自分が気になった所から読むといった事もできます。
人を動かす3原則
まずは第1章の「人を動かす3原則」ですが、要約すると
- 相手の意見も聞き入れる。
- 相手に重要感を持たせる。
- 相手に強い欲求を起こさせる。
と言った内容になっています。
まずは、
「相手の意見を聞き入れる」
この節では、どんな犯罪者でも本人は良いことをしていると思っているという例を引き合いにでして話がスタートします。
アメリカの有名なギャングでアル・カポネは
「俺は働きの大半を、世のため人のために尽くしてきた。ところが、俺の得たものは冷たい世間の非難とお訪ね者の烙印だけだ」
と言っていたそうです。
つまり、どんな大罪人でも心のどこかで良いことをしていると本気考えている人が居ます。
どんな人間にも相手の考えをまずは聞き入れろ!ということです。
次は、
「相手に重要感を持たせる」
相手に行動してもらうには、相手に行動したいと思ってもらうとスムーズに物事は進みます。
相手に行動してもらには、相手に重要感を持たせる事が一番の近道でそのために相手を認め、相手を称賛する方法が良いと書かれています。
人はどんな事でも認めて貰う事を心の底から欲しています。
その潜在意識を利用して相手を行動するように促すようにします。
最後に、
「相手に強い欲求を起こさせる」
この節では、相手が自ら行動する事をどのようにすれば良いかが書かれています。
特に好きなエピソードが朝食を食べない娘とのエピソードです。
朝食を残してしまう娘に対して、父は母親のマネを娘にさせて朝食の支度をさせました。
すると、大人になった気分になり、娘の自尊心が満たされ朝食を食べたというストーリーです。
このエピソードでは、母親のような大人みたいな事をしたいという娘の強い欲求を満足させて娘を行動させました。
このように相手の強い欲求を起こさせる、もしくは満たしてあげる事で行動に移してもらうように仕向ける事ができます。
人に好かれる6原則
この章では人に好かれる原則を紹介しています。
- 誠実な関心を寄せる。
- 笑顔で接する。
- 名前を覚える。
- 聞き手に回る。
- 関心のありかを探す。
- 心から褒める。
以上が6原則です。
6つの原則が紹介されております。
一回で網羅的に行うのは難しいと思うので、それぞれを読んで頂き、その時々で使って貰うことで効果が最大限発揮できるようになります。
人に嫌われる条件
第2章では、逆に嫌われる条件も書かれています。
- 相手の話を決して長くは聞かない。
- 終始自分のことばかり話す。
- 相手が話をしている時に、何かあればすぐに話しを遮る。
- 相手の事を下にみて会話の途中で遠慮なく遮る。
以上の4条件を達成すると、もれなく嫌われるそうです。
人を説得する12原則
次に紹介するのは人を説得する12の原則についてです。
- 議論を避ける。
- 誤りを指摘しない。
- 自分の誤りを快く認める。
- 穏やかに話す。
- 「YES」と言いやすい問題を選ぶ。
- 相手にしゃべらせる。
- 相手に思いつかせる。
- 人の身になる。
- 相手の考えに同上を寄せる。
- 人の美しい心情に呼びかける。
- 演出を考える。
- 対抗意識を刺激する。
このように書き出すと、結構な原則があります。
これらは一朝一夕でできることではないので、この章は訓練が必要だと思います。
とりあえず簡単に取り組める事は「穏やかに話す」というところでしょうか?
落ち着いて、穏やかに話をすればどんな商談でもこちらのペースに持っていけるます。
逆に、こちらの意見をガミガミ言ってしまうだけでは、決まる商談でも相手の気分を損ねてしまい流れてしまうかもしれません。
そこで自分の意識一つで変えられる「穏やかに話す」というのは比較的簡単に変えられるのではないしょうか?
また、「自分の誤りを快く認める」は自分の気持ちを整理して、感情的になのを防ぐ効果があります。
僕もこの方法を良いなと感じていますが、結構難しいです・・・。
ミスを指摘され逆に強がってしまったりしますが、これは自分の気持ち次第でなんとかできると思うので、これは訓練あるのみと思っています。
この章がこの本で一番書かれている部分で、これらをうまく使い相手を説得しこちらの思ったように導くように書かれています。
人を変える9原則
最後の章では、人を変えて良い方向にしていく方法が書かれています。
- まず褒める。
- 遠回しに相手を注意する。
- 自分の失敗談を話す。
- 命令はしない。
- 相手のメンツを潰さない。
- 僅かなことでも褒める。
- 期待をかける。
- 激励する。
- 喜んで協力させる。
これらが9の原則ですが、ほとんどが「相手を立てる」に重きをおいているように感じました。
相手を変えるのはかなりの労力が必要です。
真正面からぶつかるのではなく、しなやかに相手の意見を受け流し、こちらのペースに持っていく。
そんな手法がこの章でまとめられています。
自分を立てられてイヤな人はいないはずです。
その心理を上手く利用しましょう!
ダイスケ的まとめ
この本は80年以上も前に販売されましたが、なぜ80年以上も続くベストセラーになったか読むと納得します。
スピリチュアルな言葉ですが、人を変える原理原則が書かれており、おそらく普遍的なものだからここまでの年月読まれ続けてきたのではないのかと思いました。
原理原則に立ち返る事で、今の対人関係の悩みも簡単に解決することができるかもしれません。
僕自身もこのグログで執筆してる中で「これ出来てなかったな。」と思う所があったので、これを期にまた原点に立ち返りたいと思いました。
この本は人間関係で悩んでいる方におすすめです!
上司や取引相手と様々な人と話をするビジネスパーソンには、欠かすことのできないスキルが書かれています。
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それでは今日はこの辺で!