こんにちは、ダイスケです。
今回は、土井英司さんが2010年に出版された「20代で人生の年収は9割決まる」を紹介していきます。
土井さんは、慶応義塾を卒業後、ゲーム会社に就職しますが、合わないと見切りをつけ出版業界へ転職しました。
その後、Amazon.co.jpの立ち上げにも参画し、30歳で自身の会社を設立。
今ではコンサル業を中心に活躍されています。
そんなスーパーキャリアの土井さんは、本書で「20代は耕せ」と言っています。
「20代は耕す時期」とはいったいどんな事を言っているのでしょうか?
それでは、早速いってみましょう!
本の概要
今、世界でビジネスをされている日本人にはユニクロの柳井さんやコンサルティングの大前研一さんなどがいらっしゃいます。
この他にも世界でビジネスをする日本人にはある共通点があります。
それは35歳前後で活躍をさ始めたというところです。
このことから土井さんは30代で活躍する「手がかり」は20代にあると考えました。
そこで20代の年齢別での「仕込み」を紹介するというのが本書のテーマになっています。
本書の良いところは、20代の「仕込み」が30代、40代の原点になり、よりよい仕事の場で活躍することが期待できるところにあります。
自分らしさを発掘し深堀りする事で、自身のアイデンティティになっていくというのが本書に隠れたテーマのような気がしました。
「いつかは起業して大成したい!けど、なにをやればいいか分からない。」
という人は、まずはこの本を読んで30歳までの「仕込み」に専念することで、
独立OK!、管理職OK!、フリーOK!
と言ったオーランドなビジネスマンになっていくことでしょう。
人に準備された隠れたステージ
土井さんは、「キャリアは、最後に笑った者が勝ち」とおっしゃられています。
30歳が”最初で最後の年”といい、自分の長い人生の大きな転換点になるのが30歳と言っています。
この30歳までに“自分という畑を耕し、あらゆる種を撒き終える”必要があります。
種を巻き終える人がオールランダーなビジネスマンになる第一歩になります。
自分づくりの20代は細かくステージを分け、ステージ毎に何に集中するべきかが本書のテーマになっていきます。
僕が読んでステージには以下の種類があると思いました。
- 23歳〜25歳 奴隷の3年間
- 26歳〜28歳 自分らしさを求める3年間
- 29歳〜30歳 振り返りの2年間
- 31歳〜35歳 +αの5年間
「おいおい、30歳でキャリアが決まるとか言って、35歳まであるじゃねーか」
と思った方!
これにはちゃんと理由があるので、最後までお付き合いください。
このように、ステージを分けることでより具体的に、何をすべきかを明確にすることができます。
23歳〜25歳「奴隷の3年」
さっそく物騒な言葉が飛び出ましたが、土井さんは入社後の3年間は奴隷状態になろうと言っています。
これは、若いうちは多くの可能性があり、目移りしがちです。
ですが、目移りしていては成長につながりません。
例えみなさんが賢くても、上司のほうが経験も豊かで成功率は高いはずです。
上司の「うまくいくパターン」を学んでから、自分流を模索した方が最終的な成功に近づくことができます。
新人が持っている1番の長所「時間」と「体力」を存分に使い、まずは奴隷に徹しましょう。
26歳〜28歳「自分らしさの3年」
最初の3年間は、奴隷になることに徹しました。
では、次のステージではどのようなことをすればよいのでしょうか?
答えは、「自分らしさ」を探求することです。
自分の勝ちパターンを追い求めたり、自分の得意分野を見つけたりと。
自分では何ができるのかを知るのがこの時期になります。
土井さんは自分らしさを求めるときには「なんでも良いから1番を見つけろ」と言っています。
自分の中の1番を見つけることが、今後の人生で必ず役に立ちます。
もし、自分の中で1番が見つけれない時は「プライベートに隠れている」そうです。
これまでに使ってきたお金が最も多い趣味が、その人自身で大切にしている価値観に近いそうです。
なので、もし自分の中の1番が見つけれない時はプライベートは何をしているかを考えてみるのがいいでしょう。
29歳〜30歳「振り返りの2年」
自分の中の1番が見つかった人は、次に「外部に目を向ける」と書かれています。
自分の得意分野を武器に、社内交渉力を身に着け、信頼と評判を確立していく必要があります。
この年齢まで来ると、社外交渉を行えるポジションになっていると思います。
社内だけではなく、社外にも目を向け、自分の今の「市場価値」がどのくらいなのか勉強しても良いかもしれません。
市場価値を学ぶ上では、ヘッドハンティングが1つの指標になるそうです。
「この仕事なら、あいつがすごい!
という評判はすぐに業界を駆け巡ります。
そのような評判に1番アンテナを張っているのが、ヘッドハンターたちです。
ヘッドハンティングされたら、その業界でのあなたの信用が高まっている証拠です。
ヘッドハンターを邪険に扱わずに、まずは自身の「市場価値」を知るために使ってみることをオススメします。
31歳〜35歳「+αの5年」
最後に+αの5年間を紹介したいと思います。
もうすでに「仕込み」は30歳で完成しています。
では、これからは何をするかというと「組織の運営」を学ぶことです。
30歳以降は管理職に就く確率が高くなります。
そこで学ぶべきは「マネジメント」、「表現力」、「人脈」の3つについてです。
この3つを学ぶことでさらに活躍できる幅が広がっていきます。
特にマネジメント能力は自身だけではなく、後輩や部下をみて、会社の求める成果を管理しなくてはいけません。
この管理をしていくうえで、多くの学びを得ることができます。
35歳以降に、起業しても、転職しても大丈夫な時代になりました。
ですが、35歳以降の転職は「管理職」での採用がほとんどです。
この30代前半でマネジメントを学ぶことで自身のやれる仕事、選択肢が大きく変わっていきます。
ダイスケ的まとめ
20代でやるべき事を積み上げておけば、それ以降の仕事について困ることは完全になくなります。
けど、20代で何を頑張ればいいか分からない。
そんな人にかなりオススメの1冊だったと思います。
僕も必ず成功したいと考えていました。
ですが、何をやればいいか分からず、すでに20代後半になってしまいました。
もう少しこの本と出会うのが早ければと思うときもありますが、まずは、僕自身が出来ることを前向きに仕込んで行くことしかできないのかなと思います。
最後に土井さんは20代へ向けて「決して焦らないでほしい」とメッセージを書かれています。
インターネットやSNSの普及で同世代の活躍がすぐ手に入る時代になりました。
それに影響を受けて、「僕も」「私も」と行動を起こしている人も増えました。
ですが、土井さんは「20代で城を築き上げるのではなく、石垣を築き上げる事を意識しなさい」と書かれています。
他人の成功は気になりますが、人生では長い目で何が重要なのかを考えてほしいというお願いで本書は締めくくられています。
確かに他人、特に同世代の成功は気になってしまいます。
自分と比較して、何も持っていない自分が虚しくなってしまう気持ちが起こります。
僕自身もこの言葉を聞くまでは、そんな焦りを持って生活していたような気がします。
この本で、本当に重要なことは「最後に笑っている者」になれるかとい事だと、改めて痛感するきっかけになりました。
学生はもちろん、20代、30代の人にも振り返るきっかけをくれる、そんな1冊でした。
それでは、今回はこのへんで!
「これは勉強になりそうだ!」と思った方は、下のリンクから購入をお願いします!
それでは次回もお楽しみに!
コメント