こんにちは、ダイスケです。
本日はオシャレな装丁で書店でも目を引く、Think clearlyを紹介したいと思います。
書店で気になっている人もいると思いますが、手に取る勇気がない方は、ぜひこのブログを読んでから購入を検討してください。
それでは、行ってみましょう!
本の概要
この本は、スイスのベストセラー作家であるロルフ・ドベリさんが
この複雑な世界を生き抜くための、鮮明なる指針
という目的で書かれた本です。
雑多な情報があふれる現代社会で、最新科学から導いた
より良い人生を送るための思考法を52コにまとめました。
ムダなものを排除し、自分の人生をより豊かにする方法が書かれています。
まるで語りかけるような書き方で、長年連れ添った親友から助言されているような感覚になります。
オリエンタルラジオの中田敦彦さんはこの本を「心の断捨離術」と呼んでいましたが、まさにその言葉の通りです。
Think=考え方
を
clearly=はっきりさせる。
そうすることで、自分の人生は豊かになるという考えで書かれています。
「思考の道具箱」とは?
この本はよい人生を送る思考の数々を「思考の道具箱」としています。
2500年前から人々が「よい人生」とは何かを考え続けてきました。
人間が進化し、時代が変わろうともこの「問い」に答えはでません。
「たったひとつの原則」や「たったひとつの原理」を求めても「よい人生」を説明できる定義は存在しません。
しかし、この本にかかれている「思考の道具箱」を使うことで、「人生が絶対うまくいく」と約束はできないが、間違いなくあなたの人生がうまくいく可能性を高めてくれるはずです。
その思考方法を52コにまとめたモノが「思考の道具箱」です。
思考の断捨離術を言いつつも、結構な数がありますが、1つ1つ読んでいくと納得がいきます。
今回は、その中で僕が特に気に入った「思考の道具箱」を紹介していきます。
考えるだけムダ
さっそく「思考法」と言っているのにどうした?
と思われた方もいるかもしれません。
この本では考えるだけではムダであるとはっきりと書かれています。
では、どうすれば良いのか?
人は何かを判断するときに、あらゆる想定をします。
「最悪のパターンを考える」
この言葉の通り、最悪のパターンを考えた末に行動に移せない人が多くいます。
ドベリさんは、
「考える」だけではだめで、「行動」しなければならないので。
と書かれております。
それは、思考の想定はある一定のところまで考え抜くと、それ以上先に進まないポイントに達してしまうからです。
このポイントのことを「思考の飽和点」と呼びます。
検討を重ねることも大切ですが、時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなります。
そして、人は「行動」に移すよりも「考えている」ほうが楽だということを知っています。
重要な事は「行動」に移すことです。
なので、重要な判断でも考える時間は「思考の飽和点」までにしておくことで、行動に移す時間を得ることができます。
行動が価値を生みます。
もちろん失敗もありますが、「考え」で終わるよりも前進することができます。
迷ったら断る!
読まれている方で、
人から頼まれごとを受けて後悔した
という経験をした方がいると思います。
「思考の道具箱」では、簡単に頼みごとに応じるのはやめようといっています。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットとビジネスパートナーを組んでるチャーリー・マンガーは「5秒決断ルール」というものを実践しているそうです。
「素晴らしい何かが見つかる機会なんて、そうそうあるもんじゃない。だから、頼みごとの90%は断ったとしても、チャンスを逃したことにはまずならない。」
とマンガーさんは言葉を残しています。
つまり、頼みごとをされたときに、その要求に対して考える時間はきっかり5秒だけにします。
ここで多くの方は、「そうは言っても相手から嫌われるし」と考えるかもしれません。
それは、私達の先祖が生き残るために取った「しっぺ返し戦略」でしかありません。
しっぺ返し戦略とは、誰かから「好意」を受けると、その人にお返しをする義務があると感じてしまうことを言います。
相手へ好意を返したら、人は好意が返って来ると考えます。
そうしていったん受けた頼みごとに対して、あとから理由付けをし自らを正当化します。
結果として、「時間」よりも「理由」を優先させてしまい、自らの人生を不幸にさせてしまいます。
能力の境界をはっきりさせる
世界を完全に理解できている人は存在しません。
一流の教育を受けようとも理解できるのはほんの一部に過ぎません。
では、成功者と呼ばれる人たちは世界を理解したから成功したのかと言えばそうでは決してありません。
成功者は、自分の向き不向きをしっかりと理解していました。
この本では、そのことを「能力の輪」といっています。
能力の輪の内側にある事は、とても理解できますが、輪の外側は理解できないもしくはほんの一部だけにとどまります。
ここで重要な事は、「能力の輪」の境界がどこにあるのかはっきりと理解しているところにあります。
自分の輪の境界がはっきりとし、その能力の輪を判断基準にすることで精神的にも安心がうまれます。
「能力の輪」の形成には2つの要因が必要です。
1つ目は、「時間」です。
自身の能力を身につけるには、膨大な時間が必要になってきます。
マルコム・グラッドウェル氏が提唱した法則では、プロになるのに要する時間は1万時間であるとしています。
仕事でその道のプロになるには、365日の勤務をして3.4年もの時間が必要になります。
2つ目は、「執着」です。
その分野で1万時間も費やす事のできる。
つまりは、「情熱」です。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどの多くの成功者は、何千、何万時間もその分野で時間を費やすことができたからエキスパートになれました。
これらの2つが「能力の輪」の形成に必要になってきます。
これらのことから、「能力の輪」の内側と外側でどのくらい能力の差があるかわかるかと思います。
大事な事は、「ひとつの分野」で抜きん出ていることです。
ひとつでも素晴らしい能力があれば、欠点はいくつあっても帳消しになります。
しかし、ここで注意が必要ばこともあります。
それは、魅力的なオファーなどに対して「超えたくなる誘惑」と「広げたくなる誘惑」があるということです。
これらの誘惑が必ず発生すると言ってもいいです。
この誘惑があるときは慎重になることをオススメします。
輪の外側では、必ず失敗するということを念頭においておきましょう。
ポリシーをつらぬく
先程までは「能力の輪」についてまとめましたが、ドベリさんはもう一つの輪についても重要だとしています。
それは、「尊厳の輪」と呼びます。
「尊厳の輪」とは、どんな事情があっても妥協できない境界のことです。
つまりは、仕事に対するポリシーや主義というものになります。
この「尊厳の輪」を明確にすることで、
- より筋の通った論理
- あなたの信念をおびやかす危険
- 悪魔との契約
から守ってくれます。
「尊厳の輪」も「能力の輪」と同じく、大きさよりも境界がはっきりしていることが重要です。
そして、「尊厳の輪」は年齢とともにはっきりとしたものになっていきます。
この「尊厳の輪」は、ある程度の人生経験を積まなくてはならず、失敗や危機を乗り越えて主義主張を輪に入れるかを熟考しなくてはなりません。
そのため、20代では輪の大きさは小さくし、経験を積んでいきより大きく頑強なものへと育てていくと良いです。
この「尊厳の輪」が成熟してくることで、自身の論理的主張が他者の主張にも変えることが難しくなります。
相手の主張に左右されなくなってきます。
次に、頑強な「尊厳の輪」は他人からの攻撃にも強くなります。
批判や誹謗中傷にも強くなるため、自身の信条をつらぬくことができます。
また、自身の信条を外側へ向けて発信し続けなくては、次第に自分自身の言葉を失っていき、最後は操り人形のようになってしまいます。
なので、「尊厳の輪」を明確にし、自身の意見を発信していく必要があります。
最後に、悪魔との契約を阻止することができます。
本書では、お金を稼ぐために企業名のタトゥーをおでこに入れる女性の話がありました。
確かに、おでこにタトゥーを入れるのは簡単ですが、それをやりたいかと言われると答えは「NO」と言えるでしょう。
これは、できるけどやりたくないという気持ちが働いているからです。
「尊厳の輪」を明確にすることで、これらの本当はやりたくない仕事を断ることができるようになります。
「尊厳の輪」を明確にすることで、このような悪魔の契約から守ることができます。
よい人生には「自分の判断基準となる、小さく強固な尊厳の輪」が必要になります。
ダイスケ的まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「Think clearly」を要約しました。
洋書を翻訳したものなので、最初はとっつきにくい気持ちがあるかもしれません。
ですが、実際に読むとあなた自身の悩みを解決する助言が多くあると思います。
この本は、雑多な情報で疲れてしまった現代人に「本当にあなたに必要なモノ?」と問いかけをしている本です。
僕もこの本を読み、多くの気づきを得ることができました。
様々な状況に置かれて悩んでいる人にぜひおすすめしたい1冊であり、「幸せ」とは何かと悩まれている人にもぜひ読んでほしいです。
それでは、今日はこの辺で!
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それではまた次回のブログにて!