【第2段コロンビア大学流の成功哲学】やる気が上がる8つのスイッチ【ハイディ・グラント・ハルバーソン】

こんにちは、ダイスケです。

今回は、コロンビア大学教授のハイディさんが書かれた「やる気が上がる8つのスイッチ」を紹介していきます。

以前紹介した「やり抜く人の9つの習慣」の第2作目のような本です。

前回は、成功するための過程を紹介していました。

今回は人の思考パターンによって、8つのタイプのやる気スイッチについて具体的な方法まで紹介された実用書的な立ち位置です。

自分がどのような思考を持ち、それに対応したやる気スイッチの対処を知ることで更に成功に近づく事ができるようになります。

それらのポイントについて3つにまとめていきます。

それでは、早速いってみましょう!

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本の概要

この本はやる気のあげ方について書かれています。

他のモチベーション関連の自己啓発本との違いは心理学の観点から導いているところです。

大きく2部構成になっており、前半は心理学の研究と実験から出た「人の特性」が書かれています。

後半はその特性の組み合わせによって大分けできる「8つのタイプ」についての説明と、それぞれの特徴にあったモチベーションのあげ方、スイッチについて紹介しています。

後半の「8つのタイプ分け」は、自身のタイプを読んでみるのが効果的なので、本書自体は1時間程度で読む事ができると思います。

自身の特性を知ることでモチベーションを維持し、成果を出すことができるようになって行きます。

「やり抜く人の9つの習慣」も読むことで、より成果の出せる人になれます。

タイプを分ける3つの軸

まずは8つのタイプを紹介する前に人の思考について3つの思考について紹介していきます。

ここだけの話ですが、この3つの軸について読むだけでもOKなくらい中身が濃いです。

紹介されているのが、「マインドセット」「焦点(フォーカス)」「自己効力感」

この3つの軸の組み合わせが8つのタイプを分ける材料になります。

当てはまらない項目も出てきますが、自分以外の人に当てはまる部分もあるので知っておいて損はありません。

この3つのポイントを抑えることで、8つのパターン分けを行うことができます。

2つのマインドセット

本書でのマインドセットとは、考え方の癖や思考傾向という定義をされています。

どんな人でも2つのマインドセットを持っており、そのどちらかが優位になっています。

ここでは2つのマインドセットとその特徴を紹介します。

証明マインドセット


自分の”能力の証明”に焦点を当てエネルギーを使っている人のことを言います。

人に能力を認めて欲しいと考えており、「できる人」であろうとします。

成長マインドセット


自分の”成長”に焦点を当てエネルギーを使っている人のことを言います。

能力を高めることや新しいことを学び、時間とともに向上していくことが重要だと考えています。

この2つのマインドセットがあり、本書では「成長マインドになりましょう!」と書かれています。

なぜ成長マインドが良いのかというと、成長マインドを持っている人は、困難に直面したときも粘り強く頑張ることができます。

逆に、証明マインドを持っている人は①不安に押しつぶされてしまう、②あきらめてしまうという2つの反応を出てきます。

これは課題に囚われすぎてしまう傾向にあるのと、常に他人との比較でプロセスを楽しむ余裕がないためです。

成長マインドであれば、失敗も成功へのプロセスとしてやる気につなげることができます。

証明マインドセットは、「すごい人と思われたい」。

成長マインドセットは、「すごい人になりたい」。

そして、マインドセットは変化させることができます。

本書では5つのステップで証明マインドから成長マインドへとシフトする方法が書かれています。

  1. 目標を考える時に「成長」を意識したものにする。
  2. if-thenプランニングをする。
  3. 期待値を変えてみる。
  4. 他人と比べない。
  5. 根気よく続ける。

この5つのステップでマインドはシフトすることができます。

ちなみに「if-thenプランニング」とは、前回紹介した「やり抜く人の9つの習慣」に詳しく書かれています。

簡単に説明すると、達成したい目標に対して、妨げになる誘惑が発生したら(=if もし)、〇〇をする(=then その後の行動)という意志力をつけるトレーニング方法です。

この思考方法をマインドシフトにも応用します。

自身が証明マインドと思う方は、ぜひ成長マインドになるように意識してみましょう!

☞ POINT
成長マインドになるように、目標は「成長」を意識する!

2つのフォーカス

次に紹介するのは「焦点(フォーカス)」についてです。

これには「獲得」と「回避」の2種類あり、どちらが良いと言うわけではありません。

目標に向かうアプローチに違いがあるので、2人以上で目標を達成しようと考えた時に違和感を感じる場面があると思います。

それはフォーカスによって生じるものなので、この特徴をおさえることで目標達成までの道のりが楽になっていきます。

「獲得」フォーカス


この思考を持つ方は、”高いレベルの仕事”とは、達成と獲得だと考えます。

利益を最大にし、機会損失を最小に抑えることに重きを置いています。

「回避」フォーカス


この思考を持つ方は、”高いレベルの仕事”とは、危険の回避と責務を全うする事だと考えます。

損失を最小に抑え、今ある資源の減少を避けたいと考えています。

どちらの特徴もビジネスをする上では必要不可欠な思考方法です。

獲得フォーカスしか持たない人は、常に機会損失を恐れ、ギャンブル的なビジネスを好み、周りをハラハラさせます。

回避フォーカスしか持たない人は、常に他者批判を恐れ、機会があってもうまく利用する事ができません。

重要なことは、これらの思考法を理解し、目標達成を行う事です。

理解できなければ、協力する事ができません。

また、2つのフォーカスでやる気のあげ方が変わってきます。

獲得フォーカスでは、やる気の根源が「情熱」です。

情熱を注げる仕事にやる気が上がります。

回避フォーカスは、「自衛的なもの」です。

危険を見つけるセンスが高く、それを回避できた時にやる気が高まります。

☞ POINT
2つのフォーカスを理解し、お互いを補填できるようにする!

自己効力感

自己効力感とは心理学者のアルバート・デンデューラ氏が提唱した概念で、

望む結果を得るために必要とされる能力が自分にはある。

という確信のことを言います。

本書では、「自信」は目標達成に不可欠と言い切っています。

目標が高ければ高いほど、自信の有無が結果に大きく影響を出していきます。

しかし、他者を圧倒するような自信ではなく、謙虚でしなやかな「自信」が成功へ導いてくれると言っています。

それでは、どうすれば「自信」が手に入るのでしょうか?

本書では、

  1. 成功体験。
  2. 他者の体験から学ぶ。
  3. 他者からの保証や警告。
  4. その時々の私たちの気分。

が影響を与えるとしています。

僕は、この中で最も重要なことは「成功体験を得る。」ことだと思いました。

過去に成功体験を持っていれば、困難な課題と出会ったときに達成能力への確信は簡単には揺るぎません。

例えば、成功者と呼ばれる人々は、1つの成功に対して数十、数百という失敗を積み上げてきました。

ですが、失敗を重ねても「自分にはやれる」という確信があったからこそ、今日の成功が生まれています。

皆さんにも成功体験があるのではないでしょうか?

それが今のあなたの自信の源になっているはずです。

もし、成功体験がないという方がいらっしゃれば、小さいことから積み上げていっても大丈夫です!

その積み上げがいずれ大きな成功を手にする「自信」を与えてくれます!

☞ POINT
小さくても大丈夫!成功体験を積み上げましょう!

やる気からみた8つのタイプ

これまで3つの軸について話してきました。

この3つの軸の組み合わせで、タイプ分けをすることができます。

この本の後半はタイプ別の説明になっております。

僕なりに簡単な判別図をつくりましたので、試しにやってみてください。

自分のタイプがどれになるのかを理解する事ができます。

このタイプ別によってやる気のスイッチが違います。

まずは自分のタイプを理解することで、その後の対処が変わってきます!

本書では、「新星」と「熟練の匠」というタイプが最高の仕事や成果を出すことができるとしています。

基本的には「成長マインドセット」によるタイプになっているので、もし証明マインドセットの方は成長になるようにする必要があります。

どうやってマインドを変えるんだ!

とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ご安心ください!

本書では、簡単にマインドを変える方法が書かれています。

習慣にすることでより、成長することが楽しくなる方法が書かれています!

このブログでは説明しきれないので、気になる方はぜひ本書を購入し、成長マインドへ一歩踏み入れてください。

また、それぞれのタイプ別による課題と対処法が書かれています。

ここを読むことで自分の考えや環境の課題点を明確にし、対処する処方箋のような役割を得られます。

目指すべき「新星」や「熟練の匠」タイプの人でも、必ずしも成功者になれるとは限りません。

もしかしたら自身の環境がそうさせないのかもしれません。

周囲の環境を変える事で成果を出すことができるようになります。

ダイスケ的まとめ

今回は、やる気の上げ方について書かれた本を紹介しました。

“マインドセット”“焦点”“自信”

この3つの軸がポイントになりました。

この3つの軸がすべての人をタイプ分けするポイントになっていきます。

成功者とはたゆまぬ努力と情熱を突き通した人に訪れるものだと考えています。

しかし、僕も人間です。

気持ちの上がり下がりも存在します。

ですので、自分のタイプを理解し、タイプに合ったやる気の上げ方、スイッチの入れ方を知ることで成果を最短で出していくことが可能になっていきます。

残念ながら、僕も成長マインドではありませんでした。

ですが、僕にはみなさんに”良い本”を伝えたいという気持ちがあります。

その気持ちを消さずにこのブログで発信を続けていくためにも、成長マインドになれるように日々の習慣に変化を加えて行きたいと思います。

これは、皆さんとの約束でもあると勝手に思っています笑

ぜひ、みなさんもご自身の成し遂げたい夢に向かって歩みを進めるための1冊として読んでください。

それでは、今回はこのへんで!

「これは勉強になりそうだ!」と思った方は、下のリンクから購入をお願いします!

それでは次回もお楽しみに!

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