こんにちは、ダイスケです。
今回は19世紀に活躍した、ドイツの哲学者ニーチェが、半生を使い考えた思想をまとめた一冊を紹介していきたいと思います。
短編集のような作りになっており、簡単に読むことができる一冊になっております。
それでは、さっそく行ってみましょう!
本の概要
冒頭でも説明した通り、この本はニーチェという、ドイツの哲学者が半生を使い、積み上げてき哲学を厳選した一冊です。
この一言で本の紹介が終わってしまいます。
ですので、ニーチェとはどんな人だったのか紹介します。
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844〜1900)
1844年にプロイセン王国領ザクセンの牧師の子として誕生。
1869年に25歳でスイスのバーゼル大学の古典文献学の教授として勤務。
その後、1879年に大学を辞め、10年間漂泊の中で執筆活動を行う。
1889年に精神を病み、1900年に肺炎を患い55歳で逝去する。
鋭く独自の思想が多くの人間に影響を与えた。
様々な経歴を持ったニーチェは哲学以外にも音楽にも通じており、自らが作曲した楽曲も発表しています。
ダイスケが気に入った言葉10選
この本は、
「己」、「喜」、「生」、「心」、「友」、「世」、「人」、「愛」、「知」、「美」
この10項目に分けられており、190コの言葉が書かれています。
その190コのなかで、僕自身が響いたものを10選抽出して紹介していきます!
タイトルで気になるところを、気楽に読んで貰えればと思います。
初めの一歩は自分への尊敬から
初めの一歩は自分への尊敬から
自分は大した事がない人間なんて思ってはならない。それは、自分の行動や考え方をがんじがらめに縛ってしまうようなことがからだ。
そうではなく、最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ、何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。
自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。
そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。
それは自分の可能性を大きく開拓し、それを成し遂げるにふさわしい力を与えることになる。自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう。
自分を知ることから始めよう
自分を知ることから始めよう
自分についてごまかしたり、自分に嘘をついたりしてやりすごすべきではない。
自分に対してはいつも誠実であり、自分がいったいどういう人間なのか、どういう心の癖があり、どういう考え方や反応をするのか、よく知っておくべきだ。
なぜならば、自分をよく知っていないと、愛を愛として感じられなくなってしまうからだ。
愛をするために、愛されるために、まずは自分を知る事から始めるのだ。
自分さえも知らずして、相手を知ることなどできなのだから。
朝起きたら考えること
朝起きたら考えること
1日をよいスタートで始めたいと思うなら、目覚めたときに、この1日のあいだに少なくとも1人の人に、少なくとも1つの喜びを与えてあげられないだろうかと思考することだ。
その喜びは、ささやかなものでもかまわない。そうして、なんとかこの考えが実現するように努めて1日を送ることだ。
この習慣を多くの人が身につければ、自分だけが得をしたいという祈りよりも、ずっと早く世の中を変えていくことだろう。
人を喜ばせると自分も喜べる
人を喜ばせると自分も喜べる
誰かを喜ばせることは、自分をも喜びでいっぱいにする。
どんなに小さい事柄でも人を喜ばせることができると、私たちの両手も心も喜びでいっぱいになるのだ。
心の生活習慣を変える
心の生活習慣を変える
毎日の小さな習慣のくり返しが、慢性的な病気をつくる。
それと同じように、毎日の心の小さな習慣的なくり返しが、魂の病気にしたり、健康にしたりする。
たとえば、日に10回自分の周囲の人々に冷たい言葉を浴びせているならば、今日からは日に10回は周囲の人間を喜ばせるようにしようではないか。
そうすると、自分の魂が治療されるばかりではなく、周囲の人々の心も状況も、確実に好機にしていくのだ。
4つの徳を持て
4つの徳を持て
自分自身と友人に対しては、いつも誠実であれ。
敵に対しては勇気を持て。
敗者に対しては、寛容さを持て。
その他あらゆる場合については、常に礼儀を保て。
安定志向が人と組織を腐らせる
安定志向が人と組織を腐らせる
類は友を呼ぶというけれど、同じ考えの者ばかり集まり、お互いを認め合って満足していると、そこはぬくぬくとした閉鎖空間となってしまい、新しい考えや発想が出てくることはまずなくなる。
また、組織の年長者が自分の考えと同じ意見を持つ若者ばかりを引き立てるようになると、その若者も組織も、確実にダメになってしまう。
反対意見や新しい異質な発想を恐れ、自分たちの安定のみに向かうような姿勢は、かえって組織や人を根元から腐らせてしまい、急速に頽廃(たいはい)と破滅をうながすことになる。
視点を変える
視点を変える
何が善であり、何が悪であるのか、人間としての論理とはどういうものか、という定義は、その時代によって正反対になるほど異なっている。
古代にあっては、伝統のしきたりや習慣から外れた自由なふるまいをすることは非行とみなされていた。また、個人として行動すること、身分を超えた平等、予測がつかないこと、慣れないこと、見通しの立たないことまでもが悪であった。
古代人から見れば、現代ではまったく普通とされている行動や考えの多くが悪なのだ。
視点を変えるとはこういうことだ。相手や状況を想像してみることだけが視点の変換ではない。
古い時代の事柄を学ぶことも、視点を変えるのに大いに役立つのだ。
学ぶ意識のある人は退屈を感じない
学ぶ意思のある人は退屈を感じない
学び、知識を積み、知識を今なお教養と知恵に高めに続けているような人は、退屈を感じなくなる。
あらゆる事柄が以前にも増していっそう興味深くなってくるからだ。
他の人と同じように見聞していても、そういう人は普通の事柄から教訓やヒントを容易に見出したり、考えの隙間を埋めるものを発見したりする。
つまり、彼の毎日は、謎解きとさらなる知識獲得のおもしろさに彩られ、意味のある充実で埋め尽くされることになるのだ。彼にとって、世界は興味の尽きない対象となる。植物学者のジャングルの中にいるようなものだ。
そういうふうに、毎日が発見と探索に満ちているのだから、とても退屈することなんてできないのだ。
考えは言葉の質と量で決まる
考えは言葉の質と量で決まる
普段わたしたちは、自分の考えや感情を心に思ったり、誰かに喋ったりしている。
そのときに、自分の考えや言いたいことだけはだいたい表現できていると思っているばかりではなく、相手に対しても、全部とはいえないかもしれないが、まぁほとんど伝わっているだろうと楽観的に思いがちだ。
けれども、私達はいつも自分が持ち合わせている言葉で考えを表現しているのだ。
つまり、持ち合わせの言葉が貧しければ、表現も貧しくなっているし、考えや感情を本当は充分に表わしているとは言えない。
同時にまた、その言葉の質と量が自分の考えや心を決めてもいる。語彙の少ない人は、考えも心の持ち方も雑になるという具合だ。
だから、優れた人々との会話や読書、勉強によって言葉の質と量を増やすことは、自然と自分の考えや心の豊かにすることになるのだ。
ダイスケ的まとめ
今回は僕の選んだ10コの言葉を読んでもらったかと思います。
なにか皆さんの心に響く言葉はありましたか?
このような思想が190コ準備されています。
この本は何か心の支えや助けがほしいときに読むと、より心に響いて行くのではないかと思います。
また、気軽に読める本でもあるので、気が向いたら読むということが簡単にできるのも特徴的です。
ニーチェの詩吟的な言葉を暇な時間で取り入れることで、言葉の語彙力も上がっていく。
そんな一冊だと思いました。
最後にも紹介しましたが、語彙を増やすことで、人はより豊かな感情表現をすることができます。
たまにはビジネス書や自己啓発ではなく、このような語彙を上げる本を読んでみようと、そう思いました。
それでは、今回はこのへんで!
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それでは、次回もお楽しみ!