革靴好きが憧れる靴。
数ある革靴メーカーで間違いなく候補に選ばれるのが今回紹介するALDEN(オールデン)。
コードバンの靴に憧れを持ちながらも価格やどのような変化をするか気になる方はぜひ最後までご覧ください。
高級革靴の経年変化や実際に購入してみての感想をお届けしたいと思います。
それでは、早速いってみましょう。
オールデンの歴史
アメリカントラッドの歴史とともに歩んだ老舗。
そのシューズがもつ唯一無二の存在感と履き心地は、靴を愛する世界中の人々の憧れです。
THE LAKOTA HOUSE HPより
1884年に米マサチューセッツ州のミドルボロウという町で、チャールズ・H・オールデン氏によって創業されました。
当時はカスタムメイドブーツや、ドレスシューズなどの受注生産をおこなっていたようです。
ノースアビントン、ブロックトンと2度の工場移転を経て、1970年に原点であるミドルボロウに最新設備を整えた工場を建設しました。
カスタムメイドブーツのノウハウを活かし、医療用の矯正靴を開発します。
その際に作ったラスト(木型)がのちのオールデンを代表するモディファイドラストとなります。
1948年にはあるハリウッド俳優からのオーダーで、飾りのついた革靴を製作しました。
これが後にタッセルローファーとなり、このときにオールデンがタッセルローファーを作り出しました。
現在では、プレーントゥの『990』やウィングチップの『975』、チャッカブーツの『1339』などの展開をしています。
オールデン990の魅力
今回紹介する『990』はバリーラストとよばれる木型を使っており、バリーラストはゆとりのある幅広な木型になります。
プレーントゥの外羽根タイプの革靴で、ビジネスシューズとして履ける他にも、ジーンズやチノパンなどに合わせたカジュアルシューズとしても履くことができます。
バリーラストはモディファイドラストと異なり、土踏まず部が広くなっているのが特徴です。
安定感のあるは着心地があり、一般的なビジネスシューズとは違う履き心地を与えてくれます。
見た目も大柄に見えるので、まさにアメリカントラッドといえる一足です。
『990』はコードバンと呼ばれる馬のお尻の革を使用しています。
オールデンはホーウィン社のシェルコードバンとカーフレザーを使用した革靴が多く、特に馬のお尻の革を使ったシェルコードバンは独特のシワ、光沢を出してくれます。
さらにSDGsの時代背景もあり、今後はコードバンの入手が困難になっていくと思われます。
日本では、THE LAKOTA HOUSE(ラコタハウス)が正規代理店となっている他、SHIPSやBEAMSなどのセレクトショップ別注モデルも販売されています。
僕はラコタハウス青山店にて購入しましたが、その時でも数ヶ月に1度、本土アメリカからの輸入が入って来るそうで、輸入後に売り切れになれば数カ月間在庫切れなんてのもあるそうです。
もしかすると今後は、新型ウイルスの影響でさらに品薄になるなんてこともあるかもしれません。
購入したきっかけ
なぜ僕が高級革靴を購入したかというと、自分に自信を持たせたかったと憧れたというのが本音です。
購入した2019年は多くの経営者や経営幹部の方々とお会いする機会がありました。
普通であれば僕が話しをするなんて考えられないような方々とご縁がありました。
数ある経営者の中で、トップクラスの経営者がオールデンを履いていました。
それを見たときに「僕もこんな靴を履いてみたい!」と憧れるようになりました。
また、同じような革靴を履けば僕も同じような人間に近づくのではないかと思っていました。
そして、2019年9月。
出張で東京に行った際にラコタハウス青山店に迷わず向かいました。
店内では、憧れていたオールデンがびっしりと並んでおり、どれも超高価格。
店員さんは気さくな方で、用途やサイズを相談したところ、最終的には990を選ぶことになります。
サイズ感については、US9.5(27.5㎝)を購入しました。
ナイキやアディダスのスニーカーでは28.0㎝を履いています。
なので、おおよそ1サイズダウンがちょうどいいようです。
できれば店頭で試着するのをおすすめします。
1年間の経年変化
コードバンは他の革と違い、大きなシワが入ります。
さらに光沢も出るため、履き込むと肉付いたシワと特有の光沢が上品な味をだしてくれます。
また、革自体が硬いため、履き込むと自身の足の反り返りに合わせて革が癖付きます。
その反り返りが歩きやすさに繋がり「スニーカーのような履き心地」と呼ばれています。
購入した当初はシワもなく、まっさらな『990』でした。
初めて履いたときは、気を使いすぎてしまい変な歩き方をしていたのを覚えています。
初めてのレザーソールでもあり、独特の路面へのタッチ。
コードバンの硬い革質が出す”きしみ音”なんかも履いている人に高揚感を与えてくれます。
他の方で「シワ入れ」と呼ばれる儀式(笑)を行っているのを拝見しました。
シワ入れは、左右のシワが同じように癖付かせることを目的とします。
ちなみに僕はシワ入れをしないで履き始めました。
今では左右非対称なシワが僕なりの革靴に育っている感じがしますね。
新品のときよりも濃淡がはっきり出てきており、コードバン特有のエイジングに変化して来ています。
普段のお手入れには、コロニル1909を使用します。
汚れが気になるときにはサフィールのレザーバームローションを使い汚れを落とします。
ラコタハウスの店員さんいわく、コードバンは水に弱いため水性のリムーバーではなく、油性のリムーバーのほうがシミになりにくいとのこと。
今のところ、サフィールのリムーバーでシミにはなっていないため全く問題ありません。
ラコタハウスの店内で使われているプレメンテもこれを使っているそうです。
補色はオールデン純正の#8を購入しましたが、こちらはあまり使っていません。
ワックスは手入れの観点から一切使用していません。
それでもコードバン特有の光沢があるので、ピッカピカですけどね。
ダイスケ的まとめ
今回は、最高峰の革靴の1つオールデン990についてご紹介しました。
この革靴は高級で簡単に手が出せません。
ですが、購入したときに得られるモノを僕の人生を豊かにしてくれました。
・自信
・所有欲
・見合う人間になろうとする成長欲
これらの3つをこの革靴を購入することで得ることができました。
また、ファッション的にも万能で、990にジーンズ、白Tという着こなしでもそれらしくみえます。
ON・OFF問わず履くことができるのも魅力の1つかもしれません。
ただ、水に弱いという弱点があるので、雨の日や雪の日には履くことができないのは少し残念です。
それでも履くと気持ちよく出歩くことができます。
このブログを読み興味を持っていただければ幸いです。
それでは、次回もお楽しみに!