こんにちは、ダイスケです。
今回は以前紹介したBarbour (バブアー)ビデイルを4ヶ月着用した感想をまとめていきたいと思います。
このブログではオイルドワックスタイプのビデイルを紹介しております。
メリットやデメリットを紹介し、購入を検討されている人の後押しができる内容となっております。
それではさっそく行ってみましょう!
Barbour(バブアー)ビデイルをおさらい
今回、紹介するBarbour (バブアー)は、1894年にイングランド北部で創業された100年以上の歴史があるブランドです。
オイルドコットンを開発し、2回の世界大戦を経て英国を代表するミリタリーウェアを供給することになります。
世界大戦後はゲームウェアとして乗馬や狩猟用のウェア販売を主力にしました。
伝統的なオイルドコットンを使用したウェアは英国王室にも認められ、1974年、1982年、1987年の3回で「ロイヤルワラント」を受賞します。
現在のBarbourのタグには、それぞれの英国王室の紋章が印刷されており、王室品質の高さが分かります。
僕が購入したビデイルは主に乗馬用として作られ、ディテールの随所で乗馬用に適した作りになっているのを感じます。
ビデイルの良いところ
まずはビデイルの良いところを紹介していきます。
ビデイルの良いところは大きく3つありました。
- 長く使える。
- 経年変化を楽しめる。
- 人と被らない。
このほかに個人的にいいなと思ったのは、100年以上の伝統的な作りやオイルドコットンの使っているため多少の雨は気にならない所です。
1着5万円を超える服で、貧乏心を持っている僕は割とナイーブに使っています。
それでもオイルドコットンの特性上、雨を弾くので多少の雨や雪であれば気にせず着て出歩くことができます。
その点、高級ダウンのように気を使う必要がなくていいと思いました。
長く使える
バブアーはロイヤルワラントを受賞しており、ロイヤルワラントは製品の品質の高さを王室で認めたものになります。
ですので、必然的に作りも堅牢で英国王室に泥を塗らないような製品を出荷しています。
そのためビデイルも作りがしっかりしており、またダウンやハイテク素材よりも長く愛用することができます。
ダウンジャケットは一般的に3〜4年程度で寿命がくるとされています。
マウンテンパーカーなどのハイテク素材を使っているアウターでも防水層の劣化があり、僕が以前着ていたN社のマウンテンパーカーは3年程度でダメになりました。
これらは使用頻度や保管方法などで寿命を延ばすことはできますが、いずれは着ることができなくなります。
バブアーがもし破れたとしても英国では補修を繰り返し行い、大切に着ているようです。
一説では、英国では親から子へ代々引き継いで着ているようなので、その作りの良さと普遍的なデザインが気に入られているのでしょうね。
経年変化を楽しめる
実はバブアーのオイルドコットンは経年変化を楽しむことができるんですね。
先ほどのダウンやハイテク素材は時間の経過と着用によって、素材がダメージを受けていきます。
それを経年劣化と呼びますが、オイルドコットンの場合は素材に含まれているオイルで光沢が出たり、購入時から色が変わったりするんです。
これは経年変化と呼び、長く使うことで着用した人の体型にあう変化が起こります。
革製品やデニムにも経年変化が起こり、長年使った自分だけの服を手にすることができます。
もちろんビデイルのオイルドコットンにも経年変化があり、特によく擦れる部分が光沢するので、自分らしい1着になっていきます。
革製品やデニムを新品で使うのが好きな人には、たまらなく心くすぐられる1着だと思います。
(僕もこの経年変化に1番魅了されて購入した1人です笑)
人と被らない
ビデイルは5万円を超えるアウターになります。
5万円は人によっては高級アウターになると思います。
実際に僕も持っているアウターの中では一番の高額品です笑
なので、購入できる人には限りがあります。
ファッションに敏感な人や僕のように経年変化が大好きな人は購入すると思いますが、ファッションなんてなんでもいいよと思う人は大半だと思います。
そのような人が1着5万円の服は絶対に買わないので、多くの人からするとこのビデイルという選択は少数派になるはずです。
近年の古着ブームで多少バブアーを着用している人を見かけますが、それでも圧倒的にユニクロのダウンを着ている人の方が多いのが事実だと思います。
なので、バブアーを着ているだけで人と被ることが減っていきます。
それにバブアーを着ているだけで「他の人とは違うんですよ」とアピールすることができます。
その点でも他人と被りたくない方にもビデイルはおすすめできるアウターだといえます。
ビデイルの悪いところ
次にビデイルのイマイチな点を紹介していきます。
残念ながら4ヶ月間の着用で目立ってしまった点がいくつかありました。
また春、夏とアウターの活躍が減ってくる時期に「これはどうなのだろうか」という点もありましたので、それらをデメリットとして紹介していきます。
メンテナンスが大変
ファッションを楽しむのメンテナンスはとても重要になります。
ファストファッションのような使い切りと違い、ビデイルは長く愛用することのできる洋服です。
ですが、ビデイルに限らずオイルドコットンはメンテナンス性がとても悪く、デメリットとして目につきます。
普通のドライクリーニングには出せないので、基本的には専門店にクリーニングをお願いするようになります。
公式では、宮城県仙台市にある「Lavarex (ラヴァレックス)」さんにお願いするようになりますが、こちらの会社でのクリーニング+リワックスのプランで11,000円とクリーニング費用としては高額になります。
もちろんその分長く綺麗にオイルドコットンの風合いを楽しむことができます。
余談ですが、ラヴァレックスさんでは補修もされているようなので、破れた場合など助かりますね!
個人で洗う方法もありますが、オイル抜けなどのデメリットもあるので個人的にはおすすめしません。
(あえてオイルを抜く猛者もいらっしゃるようです!そこは完全に好みになりますね。)
また、定期的にクリーニングをしないとオイルが酸化してきて、古いオイルドコットン特有の油臭さが出てきます。
この油臭さが苦手な方や、電車などに乗られる方は気になるかもしれませんね。
これらを総合的に考えるとメンテナンス性が低く、気軽にクリーニングはできないのがデメリットとして考えられます。
オイルドコットンの扱いが大変
またしてもオイルドコットンについてです。
オイルが含まれている特性上、オイルが他の衣服に移る可能性があります。
つまりクローゼット内での取り扱いには特に注意が必要です。
奥さんの高級な服にバブアーの油移りがあれば夫婦喧嘩まったなしですね笑
着用していても手がオイリーになったりするので、その点も注意が必要と言えそうです。
クローゼット内での保管には衣類カバーは必須で、僕も購入したユナイテッドアローズの衣類カバーを使い、油移りを防止しています。
衣類カバーを購入する以外にも大きめのゴミ袋を被せるなどの方法もあるので、こだわりがない方はそちらをおすすめします。
高い割には寒い
最後にデメリットとして紹介するのは、金額の割に寒いということです。
5万円を超えるアウターとして紹介していますが、氷点下の真冬には寒くて使えないです。
風や雨は防ぐことができるオイルドコットンですが、所詮ただの布。
ダウンのような保温性能は低く、インナーダウンもしくはバブアーで販売しているファーインナーが必須になってきます。
5万円も出しているのに、1万円のユニクロのダウンより寒いです。
なので、寒さに対するコスパ・費用対効果は低いと感じます。
この金額を支払うことが果たして、自分にとってどのような意味を持つのかがビデイルを購入する判断材料になると僕は思いました。
あえて着る意味を持たせるなら
これまでデメリットを紹介しましたが、デメリットだけだったら「これは買わなくてもいいのでは?」と思う人もいると思います。
僕もブログを書きながら、デメリットが多くて買ったことを後悔しそうでした笑
なので、あえて着る意味を持たせるならばということで、面倒な服だけど着たいと思わせてくれるアウターとしての意味を考えてみました。
その人オリジナルの服が出来上がる
ビデイルに限らず、バブアーのオイルドコットンは着用した人の体型や生活によってアタリや風合いが変わります。
それは長年着用することで得られるものであり、その経年変化は忘れ難いものに変わっていくはずです。
僕としてはビデイルを着用して出歩いた日々を思い出とするために、面倒なことをしていると考えています。
長年着用したビデイルはオリジナルの服そのものだと思います。
それを20代から育てていくことが、今後の10年後にどうなるか楽しみになる服ですね。
ダイスケ的まとめ
今回もビデイルの紹介をしましたが、あらためて4ヶ月着用してみると着用する楽しみをくれる服でした。
まだ経年変化とよばれるほどの変化はありませんが、今後1年、2年と時間の経過と共に、良い変化をさせていければいいなと思います。
また、オイルドコットンの面倒さが書かれているブログですが、ノンワックスタイプのビデイルも販売されています。
こちらは撥水性や経年変化などはありませんが、使い勝手はオイルドタイプに比べて断然よく、ファッション好きにもおすすめできると思います。
また、ビデイルの他にもSPEY (スペイ)と呼ばれる丈の短いタイプもあります。
個人的にもこのスペイも気になっており、もしかしたら今年の冬に購入しているかもしれません笑
そんな冗談とビデイルの今後の展望に期待をしつつ、今回のブログを締めくくりたいと思います。
それでは、次回もお楽しみに〜!