【Vol.19】七つの会議−池井戸潤

Book

こんにちは、ダイスケです。

今回は普段紹介しているビジネス書から離れて、池井戸潤さんの小説を紹介したいと思います。

池井戸さんの作品はドラマ「半沢直樹」にハマりそれから読むようになりました。

弱きが巨大な悪に立ち向かう

そんな昔ながらの王道ストーリーな半沢直樹シリーズですが、類にもれず今回の「七つの会議」もそんな弱きが巨悪に立ち向かう様が描かれています。

王道ストーリーが好きな方は絶対にハマる1冊だと思います。

目 次

1.本の概要

この本の概要ですが、一部上場の大手企業ソニックの子会社で東京建電という電機メーカーが舞台となっています。

営業の花形、営業一課の坂戸課長がダメ係長の八角にパワハラをしたという名目で「パワハラ委員会」という会議から物語がスタートします。

結果として、坂戸がパワハラを認定されてしまい、人事部付として窓際に追いやられてしまいますが、このパワハラ認定が後にこの物語の大きな波乱を巻き起こします。

ここで物語の視点が代わり、「ねじ六」という老舗のネジ工場の話になります。

ねじ六では経営が緊迫している状態が続いており、ついに赤字を出してしまったと工場閉鎖も覚悟していた社長の三沢。

そんな時に東京建電の坂戸に変わり、原島という新たな担当が工場にやってきます。

原島の話では、「発注先を変えたいと思っています。ねじ六さんでこのネジ、引き継いでもらえませんか」

という打診が出てきた。

以前、コンペで金額という壁で取引をし損ねた相手からこのような言葉出てきて唖然としてる三沢ですが、現状の経営を見かねて結果として取引再開を決意します。

また、視点は東京建電に移り、今度は営業四課の浜本という女性の物語になります。

この浜本は、経理部の新田と不倫関係にありました。

その関係に疲れ、会社を二ヶ月後に辞めるという思いと、何か会社でやり遂げたいという気持ちから環境会議という職場環境の改善を目的とした会議で、「社内の無人ドーナツ販売」を打ち上げました。

この計画を進めていくうちに1人のドーナツ屋さんと出会い、無人販売の計画にのめり込んでいきます。

そして、ついに無人販売が成就し、社員に美味しいドーナツを届ける事が出来ました。

しかし、その後ドーナツの金額が合わないというトラブルがあり、「誰かが盗み食いをしている」という疑いが出てきました。

多くの仮説を立て、一つ一つ実行し、ついに犯人を見つけ出す事が出来ました。

その犯人は、なんと新田だったのです。

その姿をみて、完全に吹っ切れた浜本は新田へ、別れの言葉を送り自身は退社していきます。

今度の視点は先程出てきた不倫相手の新田の目線に変わります。

新田は課長代理として、課長の加茂田の下で計数会議という、経理が各課の数字について議論する場に参加している描写に変わります。

そのなかで原島課長率いる、営業一課の取引業者の変更に伴う、売上目標の未達を見つけ出す新田。

普段から加茂田を出し抜こうと画策していた新田はここぞとばかりにこの問題に首を突っ込むようになります。

その後、この取引転注で前取引先のトーメイテックに出向くことになります。

トーメイテックでは「なぜ転注をしなくてはいけないのか」という疑問は解決せず、帰社しようと駐車場へ向かう途中で原島と出くわします。

原島は新田の行動を不審に思い、経理課へクレームを入れ、結果的には新田は大阪支店への左遷を言い渡されます。

今度は東京建電のカスタマー室の室長サノケンの視点に変わります。

サノケンは元営業部でレールに乗った人生を送っていましたが、ひょんなことから窓際のカスタマー室への配属に変わりました。

そこでは東京建電へのクレーム対応を主な業務となっており、一ヶ月毎のクレームをカスタマーレポートとして、上層部の連絡会議に提出する任を務めて来ました。

あまり波風立てない部門でしたが、サノケンの上層部に対しての私怨ゆえもあり、たまたま目にした「椅子が壊れた」というクレームに目を付けました。

このクレームを調べていくところで物語が大きく動き出していきます。

そして最終的に巨悪に繋がっていくというストーリーになっていきます。

2.本を読んでの感想

概要では物語の序章から中盤にかけてを小走りで説明しました。

ここで感の鋭い人は気づくかと思いますが、この本のストーリーはかなりの大作になっていきます。

中規模企業の話から小さな町工場へ行ったりと、かなりの風情が流れていきます。

途中までは新田の人間的クズが成敗される爽快感で1つの物語を読んだという達成感がありますが、それだけでは終わらないのが池井戸ワールド。

そこから終盤にかけてさらに加速していくストーリーが、読者の読むスピードを加速させる事間違いなし。

これまで小分けに刻まれていた物語が最後に1つになっていく様が「ここに繋がるのか!」と驚かされる物語となっています。

正直、僕も途中までこの会議の流れが7つあるだけか?

なんて思っていましたが、終盤の展開が「こうくるの!?」と驚きがありました。

そして、終盤に差し掛かったところで読み止める事もできなくなり、一気に読み切ってしまうほどの作品でした。

この作品を一言で表すならば、

圧倒的な疾走感

といった感じです。

3.まとめ

このブログを書くにあたり、電子書籍を読みながら書いていました。

ですが、この作品が面白くライティングを行いながら、本気で読んでしまっている僕がいました。

このブログを投稿したら、また読みたいと思います。

また、この作品は2013年にテレビドラマ化、2019年には野村萬斎さんが主演で映画化しています。

正直、この作品の臨場感は本の中が1番だと思いますが、どちらの作品もドキドキする作りになっています。

余談ですが、浜本のドーナツ作戦を読むと美味しいドーナツを食べたくなります。

僕のイメージはローソンの「ブランのドーナツ」が1番近いと勝手に思っています。

このへんも小説を読んでいると楽しい部分ですね。

想像を引き立たせてくれるところも、池井戸さんの作品では多く取り入れられており、細かい描写まで想像出来るおもしろさを感じます。

本の紹介は以上となります。

皆さんは概要を読んでいかがだったでしょうか?

池井戸潤さんの作品が好きな方や、水戸黄門などの悪をしょっぴく作品が好きな方にはおすすめの一冊です。

ぜひ読んでみてください!

それではまた!

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